オペラトルペ活動終了のお知らせ
2021/01/19
応援してくださるファンの皆様へ
いつもオペラトルペを応援していただき、誠にありがとうございます。オペラトルペプロデューサーのマダムギーヌです。
この度オペラトルペは、2021年3月27日をもちまして、活動を終了させていただくことになりました。突然の発表で驚かせてしまい、申し訳ございません。
この決断をするまでに、様々なことがありました。全てのことをお伝えするのは難しいですが、この決断に至った経緯を、できる限り詳細に書かせていただこうと思います。長い文章となってしまうかもしれませんが、最後までお付き合いいただけましたら幸いです。
2020年、
オペラトルペは大きな変化の中にいました。
まずは、新型コロナウイルスの感染拡大。これにより、3月以降はライブイベントに出演することができず、苦しい状況に立たされておりました。
それでも、ファンの皆様のあたたかいお言葉や応援に支えられ、「コロナウイルスが収束したら、必ず新しい公演をお届けし、皆さんに楽しんでいただきたい」という思いのもと、メンバー全員一丸となって3rd公演の準備に取り組んでまいりました。
私も自粛期間のほとんどを公演制作に費やし、3rd公演全7曲のうち5曲を書き上げました。メンバーに楽曲を渡してからは、本格的な歌唱レッスンも始まり、順調に準備を進めておりました。
夏、オペラトルペに、ひとつ悲しいニュースがありました。岬イルの活動終了です。
オペラトルペとは異なる夢に向かって進む彼女の背中を、皆で見送る形となりました。
このとき私は、残るメンバーに「オペラトルペを今後も続ける意思があるか」と、改めて問いました。岬イルの活動終了はもちろんのこと、秋に上演を予定していた3rd公演を大幅に延期せざるを得なくなり、活動再開まで更なる時間がかかることが決定的となってしまったからです。
この問いに、残るメンバー全員が「続けたい」と答えてくれたことで、オペラトルペは暫くの準備期間を経て、2021年に3rd公演を発表することになりました。
それからは、新メンバーオーディションを進めながら、3rd公演に向けてレッスンを重ねる日々でした。
全員で一丸となって、「次のステージ」をお見せする準備をしておりました。
私が3rd公演の残り1曲を書き終えた、10月の末。
天野いつかが、家庭の問題をきっかけに体調を崩してしまいました。
事務所として出来る限りのサポートを行いつつ、メンバー達もいつかの復帰を願いながら引き続きレッスンに励んでおりました。
始まったばかりの配信ラジオ「天野いつかのオーディオブックびっぐばん!」も、一時配信休止という形を取らせていただきました。
時を同じくして、オーディションの最終合格者1名が決定しました。しかし、残念ながらご本人の都合により、最終的にはオペラトルペへの加入が実現できないことになってしまいました。
天野いつかには、その後もできる限りのサポートを続けましたが、話し合いの末、本人の申し出を受け入れる形で、オペラトルペ脱退が決まりました。11月の終わりのことでした。
私の頭の中に「オペラトルペを畳む」という選択肢が出てきたのは、この時のことでした。
私はすぐに、メンバーひとりひとりと話す機会を設けました。
今の状況からオペラトルペを立て直し、また5人で既存の公演や3rd公演を届けられるようになるまでには、再度のオーディションを行うなど、非常に長い時間がかかる可能性があること。
だからといって、配役が欠けた状態で公演を取り繕うのは構成上困難であると同時に、本意でないこと。
そして、準備期間中にもメンバーたちの貴重な人生の時間が過ぎていってしまうこと。
新型コロナウイルスの感染拡大も、収束していくどころか冬になるにつれて加速していく一方であり、未来が約束できないこと。
上記の要素から総合的な判断として、無理矢理にオペラトルペを続けるよりも、今オペラトルペを畳み、それぞれ別の未来を歩んでいくのが、全員にとってベストなのではないかと思い始めていること。
このような私の想いをひとりひとりに伝え、メンバーのみんなも自分の未来について正直な気持ちで改めて考えてみてほしい、と伝えました。
きっとこのコロナ渦で、私たちだけでなく、たくさんの人が「自分たちの未来」を考え直したのではないかと思います。変わりゆく環境のなかで、人の心も、目指すべきものも変わっていくものだと思います。そして、その選択には正解も間違いもありません。
それから暫くして、やぶきほのかから「もしオペラトルペが続いたとしても、ここで離れ、次のステージに進みたい」という申し出があり、これを受け入れました。
黒澤怜来と藤村ぽぷらは、最後までオペラトルペを続けたいと熱心に言い続けてくれました。そしてやぶきほのかもまた、「自分はやめてしまうけれど、オペラトルペには続いて欲しい」と言ってくれました。
メンバーらの話を聞きながら、私は何度も何度も未来を考え直し、可能性を模索し、真剣にオペラトルペに向き合い続け、考え続けました。
その結果、私はプロデューサーとして、オペラトルペの幕を閉じ、事務所も完全に閉じるという判断を下しました。
決断を下すまでに、上に書いたとおり、様々なことがありました。ですが、それらはすべて、活動終了の理由ではなく「考えるきっかけ」でした。
コロナがなければ、とか、これがこうだったら、みたいな「たられば」は、私の頭にはありません。いくらでもやりようがあったかもしれません。同じ状況でもやれている人はいます。続けることが誠意であったかもしれません。それを重々理解した上で、この結論を選びました。紛れもなく私の決断です。
それぞれの人生を真剣に考えた結果、これがベストだと思って選択しました。「止むを得ず」ではなく、考えに考えて選んだ、ひとつの未来です。
しかしながら、応援していただいているファンの皆様を悲しませる結論を選んでしまったことは事実です。こうなってしまったのは、ひとえに私の至らなさが原因であり、全責任は私にあります。皆様が愛してくださたったオペラトルペを、ここで畳むことになってしまったこと、本当に申し訳ございません。
そして何よりも、皆様に今年3rd公演をお届けするとお約束していたのに、それができないことになってしまいました。
楽しみに待っていてくださった皆様、本当に申し訳ありません。私自身も、楽曲を作り切った3rd公演をお届けできないまま終わることについては、悔しさが全くないと言えば嘘になります。
3rd公演をステージでお届けすることはございませんが、メンバーからの希望もあり、今の我々にできる範囲で音源化をさせていただき、Youtubeで公開する予定です。オペラトルペの楽曲は、公演・ステージでお届けして初めて機能するものだ、そうあるべきだと思って制作しておりましたので、楽曲だけをお届けするのは中途半端になりますが、オペラトルペが届けたかった未完成の公演を、最後のメッセージとしてお届けできればと思います。
これについては、改めて告知させていただきますので、続報をお待ちくださいませ。
また、メンバーたっての希望で、ラストライブイベントを開催することが決まりました。
オペラトルペからの出演は、黒澤怜来、藤村ぽぷら、やぶきほのかの3名となります。3月27日のお昼に開催を予定しております。詳細は決まり次第発表させていただきます。
※昨年延期となった「藤村ぽぷら生誕イベント『ぽッピングシャワー』」の紙チケットでのご入場を可能とします。
※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、物販等は控えさせていただく可能性もございますのでご了承下さい。
そして、一時休止とさせていただいておりました配信ラジオ番組「天野いつかのオーディオブックびっぐばん!」につきましては、天野いつかの芸能活動終了を受け、このまま配信終了とさせていただきます。配信を楽しみにお待ちいただいていたファンの皆様、そしてここまで天野いつかをサポートし、支えてくださったサウンドパブリケーションの皆様、本当に申し訳ございません。短い時間ではありましたが、あたたかい応援、本当にありがとうございました。
藤村ぽぷらのアイドルユニットプロジェクトは、MME Worksを完全に離れ、藤村ぽぷらが独立する形で進行していきます。この場で、終わりだけでなく始まりをお知らせできたことは、大きな希望です。私がプロジェクトに関わることはございませんが、きっと彼女らしい素敵な物語を、皆さんに見せてくれるだろうと確信しています。皆様も、ぜひ藤村ぽぷらの背中を押してあげていただけたら、そして「リトルネコ」を末長く応援していただけましたら幸いです。
オペラトルペはこれで幕を閉じることになりますが、メンバーたちはそれぞれの未来を描いていきます。彼女たちには、感謝の意しかありません。全5名のメンバーひとりひとりに出会えたこと、それぞれの人生に関わることができたことを、心から嬉しく、誇りに思っています。
彼女たちはそれぞれ、素晴らしい才能をもったエンターテイナーです。芸能を続ける意志を持っているメンバーもおりますので、どこかでまた活動を始めた際には、変わらず応援していただけましたら幸いです。今後の活動については、各メンバーのSNS等を引き続きチェックしていただければと思います。
なお、私はマダムギーヌとして一切の音楽活動を終了し、これからはいちファンとして、彼女たちの芸能活動、それぞれの人生を応援していきたいと思っております。もちろん、ここで芸能活動を終わるメンバーや、脱退という形になってしまった天野いつかに関しても、ひとりの人間として、できる限り支えていきたいと思っております。
最後になりますが、オペラトルペの世界を愛してくださったファンの皆様、本当にありがとうございました。オペラトルペを通して皆様に出会えたことが、何よりの喜びでした。皆様がいたから、ここまで歩いてくることができました。オペラトルペを見つけてくれて、応援してくれて、本当にありがとうございました。
私はこの人生で、オペラトルペをつくることができて、本当に幸せでした。送り出した物語が、ステージの彩りが、誰かの心に残り続けることを信じています。
本当に、ありがとうございました。
マダムギーヌ
<メンバーからのコメント>※五十音順
【天野いつか】
この度、私天野いつかは、オペラトルペを脱退させていただくこととなりました。
突然のご報告で驚かせてしまって申し訳ございません。
昨年の秋頃、家庭の問題をきっかけに体調を崩し、事務所のサポートを受けながら復帰の道を模索してきました。しかし、状況が悪化していくなかで、復帰を断念せざるを得ないと判断しました。
次の公演でセンターを任せていただき、冠ラジオ番組が始まったこのタイミングでの脱退となってしまい、本当に申し訳ありません。
3rd公演には、1st公演以上に特別な思いをかけてきました。体調を崩す直前まで、自分なりに精一杯練習を重ねてきたので、公演をお届けできず、ファンの皆さまの期待を裏切る形となってしまい、悔しい気持ちでいっぱいです。
オペラトルペの天野いつかとして活動できたことは、私の人生にとってかけがえのない、大切な時間でした。皆さまに出会えたことを、心から幸せに思っています。大切な皆さまからいただいたたくさんの思い出を胸に、これからも歩んでいきたいと思います。
今まであたたかく応援していただき、本当にありがとうございました。
天野いつか
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【黒澤怜来】
オペラトルペをここまで応援してきてくださった方々、ありがとうございます。
社会情勢もあり1年程公演しないままこのような事態になってしまって非常に遺憾であり申し訳なく思います。今まで見守ってきてくれた方だけでなく、コロナの時期に私たちを見つけてくださった方やまだ知らない方にももっと活動を見せたかったです。
発表の通り様々な要因でオペラトルペは解散することになってしまいましたが、私たちはまた別の道で頑張っていきます。
すごくたくさんではないかもしれないけれど、きっと私たちの曲とパフォーマンスで救えた人がいたと信じています。公演を見て1人でも何かを感じ影響を受けた人がいるならば、この2年間はとても有意義で意味あるものだったのです。
私個人としても活動は楽しく充実していました。初めて経験することも多かったし、以前と考え方が変わったことや技能面だけでなく精神面で学んだこともたくさんあります。
表に立つ仕事を続けるかどうかはそれぞれだと思いますが、どちらにしても私たちの行く末をこれからも応援していただけたら嬉しいです。ここで学んだことをこれからの私の人生に活かしていきます。オペラトルペのメンバーとして活動できて、そして皆さんに届けることができて、良かったです。
最後に、オーディションに応募した昔の私にも感謝しようと思います。笑
2年間ありがとうございました。
黒澤怜来
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【藤村ぽぷら】
突然の発表となりましたが、オペラトルペは解散することになりました。
正直自分もまだ心の整理がつかないままでいます。約2年間、オペラトルペの公演を沢山の人に届けたいという一心でがむしゃらに続けてきたので、やり切れない気持ちや、悔しい思いでいっぱいです。
とはいえ、オペラトルペに加入したことへの後悔はありません。何もない私ですが、今までオペラトルペの作品に携われたことを心から誇りに思います。
今まで応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
私事になりますが、解散後は新しいアイドルグループのプロデューサーを努めることなりました。
もともとこの企画では、オペラトルペの活動を基盤にした上でのプロデュースを思い描いていたので、解散のお話しを受けた時点で、グループの立ち上げを断念することも考えました。しかし、このような二度とないチャンスを頂いたからには、私の人生をかけてでもアイドルのプロデュースを続行することを決意しました。
このアイドルユニットには私が今までに培ってきたもの全て注ぎ込み、オペラトルペで成し遂げられなかったことを実現させたいと思います。
これからも藤村ぽぷらを宜しくお願いします。
藤村ぽぷら
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【やぶきほのか】
オペラトルペにいた2年間、たくさんのことを学ばせていただきました。
あたたかい応援や励ましの言葉全て私の活力となりました。本当にありがとうございます。
解散公演は私にとって大きな存在だった『5人のオペラトルペ』に届くかどうか足が竦むほど怖いものがありますが、やると決めたからには絶対に3人で今まで以上の最高のものをお届けできるようギリギリまで必死に足掻きます。
応援し続けてくれた皆様。メンバーのみんな。関係者様。いまこの瞬間まで私を温かく受け入れ育てていただき本当にありがとうございます。
今まで貰ったたくさんの経験を大切にこれから先もっと研鑽を重ね、前のめりで大きな壁に立ち向かい止まる事なく走り続けます。
これからも、心強い応援よろしくお願いします。
やぶきほのか

